一軒家のリフォームって費用はどれくらい?建替えとの比較

家の模型

一軒家でリフォームを考えている方の中に「建替えの方がいいかな?」と考えている方もおられるのではないでしょうか。大規模なリフォームになると費用は大きくなりますので、それならいっそ建替えても…と考えるのは自然なことでしょう。今回は一軒家のリフォームの相場と、建替えとの違いをご紹介します。

■リフォームをする前に

リフォームをする前に準備として必要なことが3つあります。最初にどのような準備が必要かをご説明します。

・予算をしっかり出しておこう

一軒家のリフォームはかなり自由度がありますが、その自由さを活かそうとして予算を大幅に超えてしまっては大変ですよね。まずは具体的なリフォームの内容を考える前に、リフォームに使っても問題なく暮らせる費用はいくらなのかということを考えましょう。あらかじめ具体的な金額を予算で出しておくことで、リフォームの内容も決めやすくなります。

・法律での規制を知っておこう

いくら一軒家だからと言っても、法律に引っかかってしまうようなリフォームはできません。建築基準法だけではなく、消防法や住んでいる地域での条例をしっかり確認しておきましょう。不安な場合は業者に相談すると、リフォーム内容が法的に問題ないかを教えてくれますよ。

・リフォーム規模によっては仮住まいが必要

リフォームが外壁の塗り替えや水回りの工事だけで済むのなら問題ありませんが、間取りの変更や耐震リフォームでは仮住まいが必要になります。大規模なリフォームの際は工期中、問題なく暮らせる場所をあらかじめ探しておくことをおすすめします。

■リフォーム内容で費用は大きく変わる

現金

リフォームに必要な費用は、リフォームの内容や、変更した設備のグレードによって大きく異なります。ここでは3種類のリフォームの費用についてご紹介します。

・部分リフォーム

部分リフォームは名前の通り、一軒家の一部分のみをリフォームすることです。水回りやリビングなど、同じ部分リフォームであっても費用には大きな差がありますが、高くても500万円程度になります。

・リフレッシュリフォーム

リフレッシュリフォームとは外観や設備、内装を含むすべての箇所のリフォームですが、床や壁、天井は極力壊さないよう工夫してくれます。そのため、間取りの変更もほとんど行われることはありません。費用は大体500~1000万円になります。

・リノベーション

間取り変更、耐震補強、断熱工事はこのリノベーションになります。床や壁、天井を壊し、骨組みだけを再利用するので費用もそれなりにかかります。相場は大体1000~2000万円になります。

■リフォームと建替えの差

夫婦

最後にリフォームと建替えの差についてご紹介します。それぞれのメリットとデメリットも簡単に説明しますので、どちらにするか悩んでいる方はそれらを踏まえて比較していただけると参考になると思います。

・リフォームのメリットとデメリット

全面リフォームについて

一軒家のリフォームで全面リフォーム(スケルトンリフォーム)をする場合、柱や梁はそのまま元の構造を使いますが、それ以外の部分は全てリフォームします。スケルトンリフォームはリフォームの中でもかなり高額な部類のリフォームになります。

建替えに比べると割安

建替えと比べると工期が短く安いというメリットがありますが、住宅の基礎をそのまま使用することになるので解体作業が全て手作業になり、人件費だけを見ると割高になることもあります。それでも建替えとスケルトンリフォームではまだ建替えよりも費用を抑えることができます。

間取りの変更ができないことも

また、既存の構造や間取りに変更を加えたくても基礎の構造上、自由にできないというデメリットがあります。特に水回りなどは配管の関係で移動がしにくいこともありますので、事前に業者とどうするかをしっかり打ち合わせで話し合っておきましょう。

築年数が古いと補修や補強が必要なことも

築年数が古いものほど補修や補強が必要になるので、場合によっては建替えと変わらない金額になってしまうこともあります。特に耐震性・断熱性の向上をする場合は費用が増える傾向にあります。事前に物件の築年数を確認して、耐震性に問題がないかなどを調べておきましょう。

リフォームでは仮住まいを探さなくていいこともある

新築の物件を建てる場合、工期の間は他に仮住まいを探さなくてはなりません。通勤やお子さんの通学、周辺施設なども調べておく必要があるのでお金も手間もかかります。しかしリフォームは、場合によっては住宅に住み続けたまま工事ができることがあるので、仮住まいを探す手間や費用がかからないという面もメリットになります。

・建替えのメリットとデメリット

丈夫な住宅にできる

建替えは建物を全て解体し、古くなったり傷んだ建造剤を全て変えることができます。また、地盤や基礎の状態を確認して適したものに替えることができるので、住宅によっては耐震改修や断熱改修をする場合は建て替えの方が良いかもしれません。

間取りの自由度が高い

建て替えの場合は全面リフォームよりも自由度の高い間取り変更や設計点の変更もできますので、完全に別の家にしてしまいたいという場合は建替えの方が良いでしょう。

コストがかかる

解体費用と新しく住宅を建てる費用が必要になりますので工期が長く、工事費用もかなり高額になってしまいます。まだ使える建築材や、最近リフォームを行った場合はそれらも全て使えなくなってしまうという点もデメリットになります。

通勤・通学が面倒

リフォームとは異なり工期の間は仮住まいが必要になるので、仮住まいの場所によっては通勤や通学の手段を新たに考えなければならないことがあります。建て替えは半年程度の工期が必要になりますので、建替えをする場合はそういったこともしっかり考えておかないといけません。

結論を言いますと、費用や工期の長さを考えるのであればリフォーム、長期的なことを考えると建替えの方が良いかと思います。リフォームであれ建替えであれ、とりあえず一度住宅の状態を把握して業者に相談してみるというのもおすすめです。

一軒家のリフォームは自由度が高くなりますが、建替えに比べると様々な制限もあります。住宅の状況を見直し、どのような工事がもっとも適切かを考えましょう。

■一軒家でも間取り変更ができないこともある

一軒家はマンションに比べてリフォームの自由度が高いものの、住宅の構造によっては間取り変更ができないこともあります。こちらでは、間取り変更が難しいケースをご紹介いたします。

・木造軸組工法

間取り変更が難しいマンションの構造に壁式構造が挙げられますが、一軒家にも似たような構造の住宅があります。そのうちの一つが木造軸組工法です。これは壁の中に「筋交い」と呼ばれるXの形をした補強材が入っているもので、耐震性にかかわるため、筋交い壁を抜くことはできません。
この構造は住宅の図面を見てもわからないことがあるため、注意が必要です。

・2×4工法

従来の住宅は柱や梁によって支える木造軸組工法ですが、2×4(ツーバイフォー)工法は壁を支えにしています。そのため、壁を抜くと住宅を支えるだけの力がなくなってしまい、耐震性に問題が発生します。
リフォーム業者の技術によっては行える範囲で対応してもらえますが、大きく動かすことはできません。

 

■一軒家リフォームの費用面でよくある失敗と対策

一軒家のリフォームでは、費用面の失敗が非常に多い傾向にあります。こちらでは、よくある失敗と対策をご紹介いたします。

・よくある費用面の失敗

リフォームの予算は、現在の貯金額や支払いの金額によって、なんとなく決める方が多いのではないでしょうか。しかし、これが失敗の原因です。一軒家をフルリフォームする場合、目に見えない基礎の部分など予定外の追加工事が必要になることも多々あるため、予定より金額が膨らむことを覚えておきましょう。

・どんな対策が必要?

予算を決定する際は、できるだけ具体的に計算することが必要です。仮に500万円のリフォームを行う場合、ぎりぎりの金額で予算を組むと、追加工事の発生によって予算を大幅に超えてしまうこともあります。
そのため、事前に類似した一軒家のリフォーム費用を調べ、余裕を持った金額で予算を決めましょう。また、手数料などが高くなることもあります。計算する際は、細かな手数料などが含まれていないことも視野に入れておきましょう。

 

■場所ごとのリフォーム周期を把握しよう

一軒家は、場所によってリフォームを必要とする時期が異なります。こちらでは、年数に分けて必要となるリフォームの種類をご紹介いたします。

・5~10年

小さな汚れや設備の損傷が発生し始める時期です。緊急性はありませんが、早めに対処しておくことで住宅の寿命を延ばせます。木造住宅の場合は防蟻(ぼうぎ)処理も行いましょう。
リフォーム箇所…給湯器、天井、壁、畳の張り替えなど

・10~15年

キッチン、浴室、トイレなどの水回りのリフォームが必要な時期です。水回りは1日に何度も利用するだけでなく、湿気がこもりやすく傷みやすい場所です。放置せず早めにリフォームすることで、住宅の基礎部分が傷むのを防げます。水回りのリフォームはまとめて行うとお得になるので、可能であれば壁紙や床材も併せてリフォームしておきましょう。
リフォーム箇所…トイレ、浴室、キッチン、雨どい、屋根、外壁など

・15~20年

最も大きなトラブルが発生しやすい時期です。この時期は目に見える場所だけでなく、配管や基礎部分も老朽化が進むため、リフォームが必要になるでしょう。たとえ快適に暮らせていても、一度調べてみることをおすすめします。また、木造住宅の場合はシロアリ被害が出ていないかも確認しておきましょう。
リフォーム箇所…玄関、給排水管、システムキッチン、システムバス、外壁の塗り替えなど

・20~30年

一般的に住宅の耐用年数は30年程度とされています。一度、住宅全体を確認しておきましょう。また、ライフスタイルに合わせて増改築をするのにもおすすめの時期です。

■部分リフォームでは水回りが人気

部分リフォームでは水回りが人気

水回りの設備は毎日使用するので、異変や使いにくさを感じたらできるだけ早めにリフォームしましょう。

・キッチンのリフォーム

部品の交換からキッチン全体の変更まで、施工内容の幅が広いリフォームです。
なかでも、壁付けキッチンから対面式キッチンへのレイアウト変更は特に人気があります。

<リフォーム費用>
● I型キッチンへの交換 約70万円~
● L型キッチンへの交換 約90万円~
● 壁付けから対面式への交換 約55~200万円
● キッチンの交換と移動 約100~200万円

なお、リフォーム費用はキッチンの本体価格やグレード、オプション、追加工事の規模などで変わります。

・浴室のリフォーム

浴室のリフォーム

浴室のリフォームは、ユニットバスへの交換が主流です。
ユニットバスは多種多様な製品が揃っており、在来工法からユニットバスへ変更するほか、ユニットバスのサイズアップ、グレードアップ、バリアフリー化など、リフォーム内容は多岐にわたります。

<リフォーム費用>
● ユニットバス同士の交換 約50~150万円
● ユニットバスのグレードアップ 約90万円~
● 在来工法からユニットバスへの変更 約65~150万円
● 浴室の交換と移動 約75~200万円

なお、リフォーム費用は機能性やオプション、グレード、修繕工事の規模などによって変わるため、充実した機能を備えたユニットバスを採用すると200万円を超えるケースも珍しくありません。

・トイレのリフォーム

トイレリフォームの多くはトイレ単体の変更と、同時に内装を一新するケースの2通りに分かれます。
最近は、掃除のしやすさが特徴のタンクレストイレを取り入れたり、温水洗浄便座や手洗いカウンターを設置したりなどのリフォームも人気です。

<リフォーム費用>
● 洋式トイレの交換 約15~50万円
● 和式から洋式への変更 約15~60万円
● トイレの交換と移動 約20~60万円

和式から洋式に変更する場合は段差の解消や配水管の工事を伴うため、リフォーム費用が高くなります。

・洗面台のリフォーム

機能性が充実した製品やグレードの高い製品、オーダーメイド品を注文した場合は、最低でも20万円以上の費用がかかると考えておきましょう。
特にこだわりがなければ、10万円ほどの比較的手頃な費用でリフォームできるケースもあります。

<リフォーム費用>
● 洗面台の交換 約10~50万円
● 洗面台と洗面所の交換や移動 約20~50万円

家族構成の変化に合わせて、洗面脱衣所を拡張するリフォームも人気です。
ただし、間取り変更や内装工事が必要になるので、リフォーム業者へ相談しましょう。

■水回りのリフォームに関する注意点

水回りのリフォームに関する注意点

製品を選ぶときは、いくつかに候補を絞ってから実物を確認したうえで決めましょう。

・カタログだけで設備を選ばない

カタログを見ているだけでは、使い勝手や触れたときの印象など細かい部分がわかりません。
そのため、できれば家族と一緒にショールームを訪問し、担当者から説明を聞いたうえで検討しましょう。

・デザインと使い勝手のバランス

理想の水回りを叶えるには設備の見た目も大切ですが、毎日使う場所だからこそ実用性も考慮しましょう。
メンテナンスのしやすさ、家事動線、断熱性、保温性など多方面から判断することで、リフォーム後の後悔を防げます。

・リフォームの範囲を考える

水回りのリフォームは配水管の工事を伴うケースが多いため、それぞれの箇所を単体で行うと都度手間とコストがかかります。
たとえまだ使える状態だとしても、将来を見据えて同時にリフォームしておきましょう。
リフォーム業者によってはキッチン、トイレ、浴室、洗面所の4か所をセットにしたプランが提供されており、製品をまとめて注文することで割引が適用される可能性も高くなります。
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