2021.10.12

『2021BEST PRACTICE AWARD 施工事例部門』大阪支店/K.N & K.N

2021年7月19日に開催されたArtサミッツにて、第1回ベストプラクティス賞の表彰が行われました。第1回ベストプラクティス「施工事例部門」を受賞した、大阪支店のK.Nさん、プランナーK.Nさんにインタビューを行いました。

 


「この仕事は一人ではできない、支えてくれる人がたくさんいると気づきました」


この度は、ベストプラクティス「顧客満足部門」の受賞おめでとうございます!第一回目の受賞ということで、まずは受賞した時の率直なお気持ちをお聞かせください。

難しく苦労した案件だったので嬉しかったです!第一回目の表彰だったので、全社を代表する3つの事例に上げてもらったことも嬉しいです。

 

ベストプラクティス賞は今年初めての試みでしたが、導入された時はどう感じましたか?

当初は忙しい時期で前向きではなかったですが、周りの支店のメンバーからの支えもあり、気持ちを入れ直して取り組みました。そういった背景もあり、より嬉しかったです。この表彰は結果だけではなく、プロセスや通過点にフォーカスを当てて評価されるので、「こういう仕事がしたい」「こうなりたい」と思ってもらいやすいのではないかと思います。これからもそういう事例は出てくると思うので楽しみです。こういった+αの受賞がもっと増えると素敵な会社になるなと思います。営業以外の部署がスポットを浴びるのも良いですね。

 

今回の案件は色々な部署の方がたくさん関わっているのが印象的ですね。

これまで、プランナーさんや施工技術のメンバーと話しているとアートリフォームは営業が主役の会社だよねと言われることが多く、寂しく感じていました。今回全メンバーにスポットが当たる場があるのは良いなと思い、関わったスタッフの欄に全員の名前を精一杯書きました。この仕事は一人ではできないと思っているので、頼れる人や力になってくれる人がたくさんいることをわかって欲しいという想いもありました。

忙しいと、「自分だけしんどい」「誰も助けてくれない」と思ってしまう瞬間もこれまではありましたが、助けてくれる人や支えてくれる人がいるとようやく気づきました。時には厳しく言われることもありますが、「頑張ってたやん」「辞めずに頑張れよ」など、職人さんや他部署の人にたくさん声をかけていただけることが励みになっています。それまでは何事も自分で解決するものと思っていましたし、「なんとかしてくれよ」と思っていたこともありましたが、気づいてからは周囲への接し方も変わったと思います。

 


「この経験を通じて“何でも実現できる”と実感しました」


この案件は苦労が多かったようですが、具体的にお聞かせいただけますでしょうか。

初訪が2年前の夏、着工まで約1年かかりました。私はクライアント(※)担当のため、これまで引っ越しまでの期間が決まっているお客様がほとんどでした。家を決めて2か月後に住むなど時間があまりないお客様も多く、与えられた時間の中でどれだけお客様の理想に近づけるかを大事にしてきました。そのため、これだけ長い期間打合せをするのは初めてでした。

更にコロナの影響で工期が伸びたこともあり、深いヒアリングができ、要望を盛り込んだプランをご提案することができました。ヒアリングする度にこだわりが増え、プランを持っていくとAとBの案は良いがCとDは変えたいとご要望を頂き、改案を持っていくとまた意見が変わることが日常でした。お客様から文章やお写真でご要望を頂くたび、どうすれば実現できるのか、常に未知に挑戦していく感じでした。「施工方法は?職人さんは?仕入れはどこから?」と、一つ一つ調べていく過程に苦労しました。

例えば、トイレの手洗いボウルのイメージ写真をお客様から受け取ったのですが、探してもどこにもなく、最終的に長野の作家さんの商品だと、検索を繰り返しひとつのブログに辿り着くことで発覚ということもありました。お客様と商談を重ねるうちに、この方は絶対に妥協を許さないと感じましたし、ひとつでも妥協するとそれひとつで全体が安っぽくなる、それは嫌だと自分でも感じ、細かいこだわりまでとことん向き合おうと決意しました。これだけ一つの案件に向き合えたのは初めての経験で、成長に繋がったと思います。

また、コロナ禍で在宅勤務をしていたこともあり、プランナーのNさんと自分とでイメージを合わせるのも難しかったです。一番苦労したのは工事中でした。自分自身も初めての施工が多く、社内の先輩や職人さんに聞いても納め方がわからないことが多々ありました。それでも粘り強く色々な伝手を辿って聞いていくと、5人程はしごした先で方法を見つけることができました。施工管理さんにもかなり助けて頂きました。大変ではありましたが、今回の経験を通じて「何でもできる」と思えるようになり、成長を実感できたのはよかったです。

※クライアント―弊社が提携している不動産仲介会社のこと。住み替え・リフォームを検討されているお客様を弊社へご紹介いただいています。

 

工事の特に難しかった箇所はありますか?

一番難しかったのはお風呂です。アルティスというメーカーのオーダーメイドのユニットバスを採用しました。

もともとキッチンがあった場所をお風呂に変更することになり、キッチンにあった腰高の窓から、湯船に浸かりながら夜景を見たいとご要望を頂きました。お客様が座った時の目線の高さに浴槽を調整する必要があり、階段を設けて上がって入るようにデザインしました。解体工事後に大工さんやお風呂屋さんに来て頂き、どうすれば湯船から夜景が見えるかぎりぎりまで施工方法を相談しました。

最終、湯船に浸かったときにバッチリ目線が合い安心しました。特殊な設備は各専門業者に依頼しましたが、配管部分は設備工務室のメンバーにご協力頂きました。一部分の工事でしたが、見知った自社の職人さんが現場にいることは、相談しやすくモチベーション維持に繋がりました。工事期間が長い上に未知の工事の連続でしんどいことも多かったので、気安く話ができる設備工務のメンバーの存在は大きかったと思います。

 


「積み上げてきた人としての厚みを持たせたい」


―これまで成長や変化を感じた経験はありますか?

売上数字だけでなく、積み上げてきた経験を糧に人としての厚みを持たせたいと思うようになることで変化したと思います。また、人事評価の面談も大きく影響しました。人事制度が変わったことで、支店の中での自分の立ち位置が明確になりました。それまでは売上目標だけを目標とし、会社が掲げるビジョンがあっても数字目標とビジョンが繋がらず、何をやれば良いのかをわかりませんでした。実は、数字も上がらない、昇進のイメージもわかない、役職に就くためにはどうすれば良いのかもわからないという危機感があり、このままではお払い箱だなと考えていました。

そのタイミングで人事制度が変わり、支店長との面談を通じて何をするべきかを教えてもらい、やるべきことが明確になりました。そういった人に道を示してくれるのが今の人事制度だと感じています。また、支店長の考えを面談を通じて知ることができ、「自分の考えはこうですがどう思いますか?」と話をするようにもなりました。支店長の仕事に対する考え方を面談という形で面と向かって聞くのは初めてだったこと、自分に対する想いがあることを面談を通じて知ることができ、しんどかった時期には心にぐっときたこともあります。支店長の影響は日々受けており、こうしていきたいという想いを聞く中で、自分も目標を決めてやっていかないと駄目だと思えるようになりました。

 

今後のビジョンや目標はありますか?

キャリアを積んでいくことの楽しさを後輩に伝えていきたいですし、それを見せながら昇進していきたいと考えています。

主任になって大変なことやうまく行かないこともたくさんありますし、実際に後輩から「主任ってしんどそうですね」と言われたこともありましたが、今後は「かっこいい、やりたい」と言われるように見せていきたいです。また、一緒に支店を作っていける役職者メンバーも増えてほしいです。「支店長かっこいい、それを支える役職者もかっこいい」と思われるような立場になっていきたいです。

大阪支店は社歴が浅い人が多いので、チームでという気持ちが強い支店だと思います。その分、新卒でも中途未経験でも戦える良さがあります。大阪支店は素敵な支店ですし、今後も勢いのある支店でありたいです。

 

アートリフォームのスタイルで意識していることはありますか?

今は「価値と向き合え!」を課題にしています。労働時間と数字は反比例しつつ、高い案件も受注できる状態を作っていきたいと考えています。そのために案件の優先順位や働き方の部分を考えていく必要性を感じています。休日と残業時間を整えつつ、安定的に売上を上げることができる状態を皆ができるようになればもっと楽しくなると思うので、それを皆ができるような環境作りを目指しています。

 


<対象の施工事例>
WEB掲載なし

 


<PROFILE>

K.N:2012年12月にアートリフォームへ中途入社。大阪支店に配属。クライアントを主に担当。現在は主任として大阪支店のメンバー育成にも従事。

※掲載内容・所属は取材当時(2021年)の情報となります