フローリングの補修は自分で行える？業者へ依頼したほうがよいケースとは？

フローリングの擦り傷やへこみが気になって、自分で補修しようと考える方も少なくありません。
ただし、場合によってはリフォーム業者へ依頼したほうがよいケースもあるため、注意が必要です。
今回はフローリングの補修について、詳しく解説いたします。

■フローリングの補修は自分で行える？

フローリングを補修する際は、状態を見極めたうえで取り組みましょう。

小さくて浅めの傷なら、市販の補修キットを使用すればある程度まで補修できます。
ただし、一時的に傷を目立たなくする簡易的な作業のため、フローリングを完全に元の状態へ戻すことはできません。

フローリングに付きやすい傷の種類と原因を紹介します。

＜擦り傷＞
家具を引きずったときや、子どもがおもちゃで遊んでいるときに傷が付くケースです。
あまり深くはないので、市販の補修キットでも対処できるでしょう。

＜剥がれ＞
フローリングのささくれた部分を剥がしたら、思いのほか広範囲に剥がれてしまうケースもあります。
剥がれた木片は補修に使うので、捨てずに保管しておきましょう。
なお、紫外線の影響などで表面が剥がれた場合は、自分で補修を行うのは難しいでしょう。

＜へこみ＞
フローリングの上に置いていた家具の圧力で、一部分がへこむケースです。
軽いへこみなら自分で補修できますが、へこみ方によっては下地を修繕する必要があります。

＜床鳴り＞
フローリングの上を歩いたときに、ギシギシときしんだ音が鳴るケースです。
床鳴りはフローリングの下地に問題のある可能性が高く、業者でも慎重な見極めが必要です。

＜カビ＞
水回りや窓の側など、湿気の多い場所ではフローリングにカビが発生するケースもあります。
表面の小さなカビであれば、自分で対処できるでしょう。

市販の補修キットを使った簡易的な補修方法を紹介します。
なお、キットを選ぶときは色を間違えないよう注意しましょう。

1. 傷の周囲にあるささくれを取り除く
2. 補修材で傷を埋め、ヘラを使って表面を平らにする
3. フローリングと似た色のペンや付属のマニキュアで木目を再現する

1. 剥がれた木片を接着剤で貼り付ける
2. 周辺をマスキングテープなどで養生する
3. 木片が足りない部分を補修材で埋める
4. 表面を紙やすりで整える
5. フローリングと似た色で着色し、木目を描く
6. スプレーでツヤを出す

1. へこんだ部分を濡らした布で覆う
2. 布の上からアイロンを当て、蒸気をフローリングに吸わせる

市販の補修キットで床鳴りが改善することもありますが、あくまで応急処置にすぎません。
キットを試して様子を見た後、解決しないようなら業者に相談して根本から修繕することをおすすめします。

1. カビの表面にアルコールを吹きかける
2. 乾いた布ですぐに拭き取る

フローリングの状態によっては、業者へ補修を依頼したほうがよいケースもあります。
また、自分で補修するのが不安なときも業者に任せると安心です。

浅めの傷でも、範囲が広い場合は業者に補修を依頼しましょう。
また、床鳴りや剥がれなどの症状は、表面から原因を特定しにくいので、自分で補修するよりも効率的です。

自分でフローリング表面のカビを拭き取って
一見きれいになったようでも、見えないカビがフローリング内部に染み込んで根付いている可能性があります。
特に、湿気の多い季節や水回りの場合はカビが広がりやすく、トラブルの原因にもなるので、できるだけ早く業者に相談しましょう。

深い傷やへこみは自分で補修するのが難しく、対処できたとしても仕上がりによってはかえって目立つかもしれません。
そのため、業者に依頼して、部分的な補修のほか、張り替えや重ね張りなど、最適な方法を提案してもらうのがおすすめです。

フローリングの目立ちにくい部分に傷がある場合は、自分で補修してみるのもよいかもしれません。
ただし、状態によっては業者に任せたほうがよいケースもあるので、フローリングに関するお悩みはぜひ、アートリフォームにご相談ください。