リラックスできる空間を作りたい!お風呂リフォームについて解説します
一日の疲れを癒すお風呂は、キレイでストレスなく使える空間であってほしいもの。しかし、長く住んでいれば水回りの老朽化は避けられないものです。あなたの家のお風呂も、リフォームが必要なサインを出しているかもしれません。今回はお風呂リフォームのタイミングや、お風呂のリフォームの注意点などをまとめました。もし当てはまっていたら、あなたもお風呂リフォームを考えてみてはいかがでしょうか?
■そろそろすべき?お風呂リフォームのタイミング
綺麗で快適なお風呂に憧れるけど、なんとなくそのまま使い続けていませんか?
長期間住んでいると、ついつい後回しにしてしまいがちですが、劣化したままお風呂を使い続けていると、故障の可能性もありますし、衛生的にも良くありません。まずは、お風呂をリフォームするタイミングをご紹介します。
・お風呂リフォームのサイン
「浴室、浴槽にサビやひび割れがある」、「温度調節がしにくい」、「掃除をしても排水されにくい」といった故障、「汚れがおりにくい・カビが酷い」といった衛生面のサインは、リフォームを検討する目安となります。
住まいが築10年を超えてくると、汚れやカビが目立つようになり、15年も経つと見えない部分が劣化している可能性が高くなります。
床が音を立てたり、ぶよぶよしている感触がしたりする場合、シロアリの被害に遭っている可能性もあります。これらを放置していると、いざリフォームする際には被害が大きくなり、修理費用がかさむことにもなります。
汚れが落ちにくい、排水されにくい、掃除の頻度が増えたなども、リフォームのサインです。早めにリフォームすれば、掃除の手間やストレスから解放されますよ!
・家族のことを考えたリフォームのタイミング
家族の安全を守る為のリフォームも大切です。高齢者が浴室で転倒する事故、ヒートショックを起こして亡くなったという事例は多いものです。
転倒は、「床材を滑りにくいものに交換する」、「手摺りを付ける」、「段差を解消する」といった対処で防ぐことができますし、浴室暖房を付けることでヒートショックを起こしにくくすることが可能になります。
お風呂場の環境はリフォームで改善することができるので、家族の安全を守るためにも、検討してみるといいでしょう。
・リフォームの内容によっては減税対象に!
リフォームでは工事内容や住宅要件を満たすことで控除が受けられます。控除を受けるには自分で確定申告を行わなくてはなりませんが、リフォーム費用を少しでも抑えたい方はチェックしておきましょう。
使用できるのは「住宅ローン減税」「ローン型減税」「投資型減税」の3種類です。
住宅ローン減税とローン型減税は住宅ローンを使用している場合に、ローンを使用していない場合は投資型減税を受けることができます。
減税制度によって併用できるものとできないものがあるので、どれを選べばもっともお得にリフォームできるのか考えることが必要です。
また、減税制度や優遇措置は期限が設けられています。減税制度を利用したいと思っている方は、リフォームの前に国土交通省のホームページを確認して、期限や最新情報にしっかり目を通しておきましょう。
お風呂のリフォームでは手摺りをつけたり、滑り止めのあるバリアフリーリフォーム減税に当てはまる可能性があります。詳しくは各自治体の窓口や、リフォームを依頼する業者に相談してみるという方法もおすすめですよ。
■お風呂をタイプ別に解説!特徴や注意点について
お風呂には、ユニットバスと在来工法というタイプがあり、工事の仕方が変わってきます。
お風呂のタイプ別に、その特徴をご紹介していきます。
・ユニットバス
ユニットバスとは、浴槽や洗い場などの各パーツを工場で作成し、現場で組み立てるというものです。バリエーションが豊富にあり、工事が手軽に行えるのが特徴です。在来工法よりも工期が短く、費用が安く抑えることができます。浴室乾燥機、テレビやサウンドシステムといった機能を付けることも可能です。水漏れしにくい構造なので、二階にお風呂を作りたい時などにも向いています。
ユニットバスは既にパーツが作られている規格品なので、天井の高さやお風呂の変形が原因で、設置ができない場合があります。
また、ヒノキ風呂や埋め込み型の浴槽など、特殊な浴槽を設置することができません。浴槽や窓を自由に設計したい場合は、在来工法を選択しましょう。
・在来工法
在来工法とは昔ながらの作り方で、モルタルやタイルなどで仕上げていく工法です。お風呂のサイズ、ドアや窓、浴槽の場所や素材などを自由に選択し設計することができるので、浴室にこだわりたい方におすすめです。
在来工法の場合は工期が長くなり、費用もかかるので、リフォーム業者としっかり打ち合わせをしたうえで、計画を進めましょう。
・ハーフユニットバス
ユニットバスから派生した、ハーフユニットバスというタイプもあります。浴槽と洗い場の床部分のみで、天井部分がないものです。防水効果が高く、壁・天井は自由に設計できるという特徴があります。天井が変形している場合でも設置が可能で、天窓を付けたいといった要望にも対応することができます。
ハーフユニットバスは、バリエーションが少なく、施工が難しいというデメリットがあります。
ハーフユニットバスにする場合は、工事に慣れている業者に依頼することをおすすめします。
■お風呂のリフォーム3パターンの費用
お風呂のリフォームは大きく分けて3つの種類があります。
・ユニットバスからユニットバスにリフォーム
ユニットバスからユニットバスにリフォームする場合、ユニットバスのグレードとサイズによって相場が変動します。マンションでは0.75坪タイプ、戸建てでは0.75~1坪タイプが多く用いられています。
最安のローグレードを選べば、費用は60万~80万円が相場になります。
・在来工法からユニットバスにリフォーム
在来工法からユニットバスにリフォームする場合、ユニットバスのグレードと、下地補修が必要かによって相場が変わります。
最安値のローグレードでは70万円前後でリフォームができますが、土台となる下地が腐食している場合は補修が必要となり、別途5~15万円の修繕費用が必要です。
・在来工法から在来工法にリフォーム
在来工法のままリフォームをする場合、バスタブの素材、床材や壁材によって相場が異なります。
バスタブには「FRP(強化プラ)」「人工大理石」「ホーロー」の3種類があります。
FRP…安く手に入るが、汚れやすい
人工大理石…汚れやキズに強い
ホーロー…肌触りがよく、手入れもしやすいが高価
もっとも安いリフォームはFRPのバスタブを選ぶことです。床材の張替えをしても50万円以下でリフォームが可能です。
・費用相場について
お風呂のリフォームでは50~150万円未満の割合が高く、全体の8割近くを占めていました。浴室を拡張したり、移動する場合、相場は200万円を超えるケースも珍しくありません。
また、浴室にオプションをつけることで相場も変動します。
・人気が高いオプション
<浴室の暖房・乾燥機>
換気や暖房、乾燥機の機能です。乾燥器がお風呂についていると、梅雨や天候が悪い時期でも洗濯物を干す場所に困りません。浴室暖房・乾燥機は安くて10万円以下からあるので、手を出しやすいという点も人気が高いようです。
<テレビの設置>
他にはテレビの設置が人気です。テレビも10万円前後で設置できますので、ゆっくりお風呂でくつろぎながら映画やドラマを見たい方にはおすすめです。
<手摺りの設置>
バリアフリーリフォームを意識した場合は、手摺りの設置が必要になります。手摺りをつける場合は1本あたり5千円くらいからありますので、安くリフォームすることができます。高価な手摺りをつけると、1本でも2万円以上します。
<他に人気の高いオプション>
他にも人気の高いオプションに追い焚き機能やジェットバスがあります。
追い焚きは3万円程度が相場ですが、給湯器の交換が必要な場合20万円ほど交換費用が必要です。ジェットバスは20万円程度で設置可能です。
■ユニットバスの選び方に注意!
ユニットバスはサイズの表記が1畳や2畳といった表記ではありません。ここではユニットバスのサイズについてご紹介いたします。
・ユニットバスのサイズは奥行と幅で決まる!
ユニットバスが何故〇畳という表記ではないのかというと、「完成後にユニットバスの壁の厚みが含まれるから」です。〇畳と表記があっても、実際の仕上がりは壁の厚みによってぴったり〇畳とはならないので、奥行きと幅によっての表記が一般的になっています。
たとえば、
「1616」というサイズの場合、「奥行き160cm×幅160cm」のサイズということになります。
最初の2桁が奥行を、後ろの2桁が幅を表しています。
坪表記だと1616サイズは1坪になります。
1坪の広さは182cm四方なので、ユニットバスを入れると一回りほど小さいことが分かりますね。
・サイズの表記は全メーカー共通だけど、必ず使えるとは限らない
ユニットバスのサイズで気を付けたいこととして、サイズは全メーカー共通の表示になっていますが、サイズが合っていればどれでも使えるとういうわけではないということです。
「どうして表記サイズが同じなのに使えないの?」と疑問を持つ方もおられると思います。
これは商品によってサイズが合う外寸が異なるためです。
もしどうしても使いたいユニットバスがある場合、壁を解体してユニットバスが入るようにしなければなりません。
壁の解体費や補修費用が必要になり、ノウハウがしっかり培われた業者でないと施工が難しいので、依頼しても断られてしまうことが多くなります。
■お風呂をリフォームで注意すること
お風呂場に限らずリフォームする前に、リフォームの目的を確認し、しっかり計画を立てましょう。目的を認識しておくことで、ゴールが明確になり、こんなはずじゃなかったという失敗を防ぐことができます。
お風呂のリフォームをする前に、以下の事を考えて計画を立てるようにしましょう。
・老朽化していないか
水回りの設備は、老朽化によって周辺部まで傷んでいる可能性があります。お風呂の設置をする前に基礎や壁、天井など余分な修理が必要となる場合があるので、リフォーム業者に相談し、老朽化の程度を確認しておきましょう。
・快適性を求める場合
お風呂リフォームをしたい場合、快適性は重要な要素ですよね。快適性を求めて浴槽を大きいサイズにしたいという方は、180㎝程度のものを選べば親子二人でもゆったり入ることができます。
浴槽のサイズアップを検討している場合は、お風呂場の広さを考える必要があります。洗い場が狭くなりすぎないか、脱衣場との仕切りを動かしてお風呂場の広さを変えなければいけないのか、といった点を検討しておくことが大切です。
・高齢者の安全
高齢者の介護や、自分の将来を見据えてリフォームをする場合は、お風呂場の安全性に気を付けましょう。
浴室と脱衣所の間の段差を無くす、滑りにくい素材の床にする、手摺りをつける、浴室暖房をつける、など安全性を高めるための方法は様々ですが、ご家族みんなが使いやすいお風呂場にすることが大切です。命にかかわる重要なことなので、きちんと相談して計画を進めましょう。
・バスタブの種類は3種類!
お風呂リフォームをする際、バスタブの形についても考えておきたいですね。
バスタブには「スタンダード(フラット)タイプ」「ベンチタイプ」「ワイドタイプ」の3種類があります。
「スタンダード(フラット)タイプ」…バスタブの底が平らで段差がない造り。お湯を多く張ることができるので、大人が肩まで浸かるにはぴったりのサイズ。
「ベンチタイプ」…バスタブの底に段差があり、半身浴などを楽しむことができるタイプ。浅い部分があるので、小さなお子さんがいる場合も安心してお風呂に入ることができる。フラットタイプに比べると、段差がある分お湯の量は少なくなる。
「ワイドタイプ」…バスタブがワイドに広くなっているタイプ。段差もあるので、お子さんと一緒にお風呂に入りたいご家庭におすすめです。造りが広い分、大人と子どもが入ってものびのびとできますが、バスタブが広い分、お湯も多く必要になります。
■まとめ
お風呂場は、快適に使えてリラックスできる空間であることが望まれます。
どんなお風呂にしたいか?を明確にして、失敗ないようにしたいですね。
この記事を参考にして、ステキなお風呂に変身させましょう!
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